凸凹男子の育児日記

発達凸凹長男とのんびり次男。2人の子育て日記です☆

教育委員会主催、講演会へ💨

先日、教育委員会主催の講演会へ行って来ました💨

テーマは「知ることから始めよう、発達障害の理解と対応」

という事で実践女子大学教授、塩川宏郷先生がお話をして下さいました。

この先生、専門領域は発達行動小児科学との事で小児科の先生なのですが、経歴が面白くて、外務省の参事官兼医務官として東ティモールにいらっしゃった時期があったり、少年鑑別所の医務官課長をされていた事があったり。

お話も具体例があったり笑いがあったりで楽しい2時間を過ごさせて頂きました。

 

備忘録として印象に残っている事をメモしておこうと思います。

 

・「障害とは状態像」

子どもを診断名で判断するのはNG。特性として理解する。

その特性によって明らかに、何らかの不適応状態が生じている。

つねに子どもが置かれている地域社会・環境との相互作用の中で考える

→支援があれば障害はなくなる

 

・「地域社会で支える事によって、障害はなくなる」

理解と寛容とおたがいさま。

 

・「試されているのは、われわれの柔軟性や創造性」

発達障害の治療法はない。しかし、発達はする。

成長と共に発達する事によって症状は軽減する。

→1番大切なのは発達障害を持つ児が発達していくのをじゃましないという事。

→前より悪くなっているという状況があるのであれば、それは上手く発達していけない要因を周りが作ってしまっている

☆この3つ目の考えは、今まで私にはなかった考え方で目からウロコ。

どうにか周りと馴染む様にと、同調させる事ばかり考えていたけど、長男くん自身の成長していく力を信じる事も大切。あくまでも私はそれをサポートする立場。

 

お話の中で東ティモールで診察した自閉症の子が出てきました。

ざっくりまとめると、この男の子は典型的な自閉症の症状が出ていたんだけど、日本でいう療育という様なものはなく、普段、男の子のお世話をしているメイドの方に自閉症の説明、対応の仕方などを伝授→でもメイドの方に「自閉症?それがなに?この子はとっても良い子よ」と言われた、という様なお話。

どうも東ティモールには「障害者」という概念がないらしい。

発展途上国にもなれない様な超極貧国で、ただたんにそういった勉強をする機会もなく、知識の欠如かもしれないけど、何でもかんでもすぐに「発達障害だから」「グレーだから」と言ってはじこうとしてしまう日本とは両極端。

日本も、もう少し発達にバラエティがある事を受け入れられる社会であって欲しいなぁ、と思います。

あっ、私自身もね💦